アニメ動画のメイキング資料

動画メイキング資料

◉初心者がそれなりにアニメ動画を どのようにつくったのか が わかる資料

『LITTLE RED RIDING HOOD   She met a Bear in the U.S.A forest  (赤ずきんちゃんと森のくまさん)』という動画は、2014年にかぞえ年で58才になるオジサン(ジイサン?)が独学でFLASHを習得しアニメにしました。お恥ずかしながら10年間の英語教育をうけながらも英語がまともにしゃべられず、動画中の英語セリフはネットで拾ってきたスラングとグーグル翻訳を組み合わせています。なので不自然だし、不正確です。海外の方からすれば「たどたどしい英語」に思えるでしょう。

動画の題材となった「森のくまさん」はアメリカ民謡からきており 、原タイトルは「The Other Day, I Met a Bear」「The Bear Song」などなど。余談ですが ネット検索では「森のくまさん」の忘れ物が何であったかを検索する人が多いみたいです

 

初心者が それなりに はじめて作った動画だけに、制作期間も若い人たちからすれば笑われてしまうほど長いはずです。FLASHという動画作成ソフト使い方だけでなく、そもそもソフトの使い方を説明してくれる解説本にでてくる専門用語が理解できなかったので、非常に時間がかかりました。なにせ着手しはじめて最初の1ヶ月はチンプンカンプンで(用語が憶えられないだけでなく、意味もわからないので)悪戦苦闘しました。

 

そもそも動画に着手してみた動機は、顧客である企業組織、NPOなどの印刷物/HP用インフォグラフィックに、これからの時代は動画が多用されるだろうとの見込みから、教育用動画・製品紹介動画を受注するためのサンプル(制作スキルをアップするための勉強もふくめて)としてです。本来ならば外注してしまう動画ですが、弊社サイドが動画を作り出す際の工程を把握していなければ、発注先の作り出す動画のクオリティーや納期・価格設定をうまくコントロールできないだろうとの思いから勉強しはじめたという次第です。

 

動画作成ソフトへの挑戦も2ヶ月目に入れば 少しは理解がすすみ、初歩程度の使い方ができるようになってきます。けれど できあがってくるデータはギクシャクしているし 動きは支離滅裂。なぜなら動画を作成するために必要な最低限の知識ももっていなかったため、動画が動画らしく動くようにみせる「中割」(パラパラマンガの1枚1枚)が必要なときと、必要でないときの判断がうまくできていなかったのです。いまから考えれば甘い妄想ですが、すべての中割はコンピュータで制御できるので必要ないものと勘違いしていたのです。

 

そこで致し方なく 初心者向けアニメーション入門の本を購入。

いろいろと試しているうちに「中割」が必要のない動きの場合と、「中割」をうまく設定しないと動いているように見えない場合との判断がつくようになります。もともと原画はIllutratorで作っていましたので それほど中割の制作で苦労はしませんでしたが、時間だけは膨大にかかってしまいました。ほかにも必要となる「シナリオ」や「絵コンテ」などは以前からやっていたビデオ制作で経験済みだったので、この部分では苦労しませんでした。

 

いちばん苦労したのは、初めてつくる不安から「こんなものを作って何になるんだ」だとか「かえって評価を下げるぞ」といった心の葛藤です。クリエイティブな仕事にはかならずつきまとう試練でしょうね。

 

で、できあがった自主制作アニメの「英語版」と「翻訳版」、2通りをアップしたところ、YouTubeから同じ動画がアップされており、著作権を証明しなければ広告を配信できないとのメールが届きます。もちろん自分でいちから作ったアニメですから著作権は私にあります。けれども証明書の提出や申請がめんどうなので「英語版+字幕」という1本にまとめ、再度YouTubeにアップし直しました。

 

◉制作の流れは大体、こんなかんじ

 1,まずは全体の流れをつかむ絵コンテを描きます

  私の場合は前述したように、さきに元絵ができていました。絵本を描くように元絵を用意すれば

  あとはソフトが動かしてくれるんだろう程度に考えていましたから、絵コンテも雑です。

  ただし一人で作業しているため絵コンテが雑でも困りません(作画と監督が同一人物だから)

 

シナリオ画像
 ▲まずはテキストとして書き起こす

 2.シナリオとしての会話を作成

 ・シーンを思い浮かべながら会話する内容を決めていきます

 ・動画の元となるイラスト原画を作るあいだに、元の絵が

  とても複雑になるなと予想されるものは会話自体に変更

  を加えます。

 

 3.核となる登場人物の基本ポーズをイラストレーターで

  あらかじめ作ってしまいます

 ・用意していたものの不要となる元絵もでてきます

 ・もともとグラフィック・デザイナだったので

 

  コンピュータ(Mac)と イラレ(Adobe Illustrator)には慣れていましたが、こまったのは

  はじめて使うFLASH! もう何もかもが未経験だったので時間がかかります。

  わからないところは解説本を読んだり、Youtubeの入門動画を観たり… 

  ときには余計なことをしてできあがっているデータまで壊してしまったことも。

 

 4.会話やシーンの展開にあわせて、動きを表現する「中割」を制作。

 ・動いてみえるようにするには中間の絵が必要なので、その都度、イラレで制作していきます。

  また今回の会話は、LINEのやり取りをイメージした吹き出しにしました

 
最初に用意した原画
    ▲最初に用意した原画
最終的に膨らんだ中割り
   ▲最終的に膨らんだ中割り 最初に想定していた量より、かなり増えてしまいました(苦笑)

 

 5.あとはコツコツと各シーンを頭から作っていきます。

 ・再利用できるものも出てきますが、はじめてだったので遠回りした制作物、ムダになった制作物も

  数多くあります。そのときは気づきませんでしたが…

 

 6.今後の制作行程を考え、注釈を加えます。

  今回、加えたのはこんなかんじ…

  ▶ 英語のセリフをちゃんとした日常英会話に監修してくださる方を募集。お礼として

   エンドロールに名前を記載します。プラスご自身が翻訳監修として参加したアニメと

   していろいろな方面に持ち込でくださって結構です。

   同時に、声優をやってくださる方も募集。お礼は翻訳と同条件で、エンドロールに

   名前を記載したうえ、自身が声優として参加したアニメとしてご利用いただけます。

  (2013.12現在)

  ※今回はボランティア募集ですが制作費が支払われる短編アニメを受注した場合

  (予定は現在のところ微塵もありませんが...えぇ皆無です)正規料金を支払うつもりです。

   打合せはまずメール、その後Facetime・ググたすのハングアウトなどを利用するばと

   考えています。アニメ受注につながる動画自体の人気を高める良い拡散案があれば従います。

   ロキ・デザインスタジオ http://www.roki-design-studio.jp/

 

ロキ・デザインスタジオ

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